田中のママレイド ラグ10周年記念アルバム発表宣言
MAMALAID RAG オフィシャル・ウェブサイト 2012年11月01日
Q.
なぜ君はほとんど一人でアルバムを作る事を決心したのかい?
A.
僕は、家にタスカムの16トラック・レコーダーをもっていたので、それを使ってこれまでときどき多重録音していたんだ。その結果が僕は気に入り、アルバムはそれを使って一人でやろうと決心したのさ。
Q.
君は最近のバンド、それに、ヒット・チャートのCDに影響を受けたかい?
A.
いいや。
Q.
歌はすべて君ひとりで作ったのかい?
A.
そうだ。
Q.
それではすべて“Hirokuni Tanaka“とクレジットが入るね?
A.
そうだとも、ここ最近の数枚のアルバムと同じようにね。20代のときは
一曲だけ江口との共作があったけれど、ほとんど僕が作ったのさ。
Q.
君はソロ・ユニットとしての仕事を楽しんでいるかい?
A.
すごく楽しい。自分さえ納得すればいいからさ。でも、僕の中には色んな僕がいることも知っていて欲しい。プロデューサー的だったり、プレイヤー的だったり。
Q.
そうであることの利点とはどんなことかい?
A.
簡単にいえば、音楽の見方が片寄らないで済むんだ。ごく個人的な作品ならリリースする必要はないよ。みんなに聴いてほしいからね。
Q.
そのアルバムはどこでレコーディングしたのかい?
A.
僕の家と、名もなき東京都内のスタジオだ。
Q.
君の家の装置は? 詳しく。
A.
マイクはヴィンテージのものが12本くらいある。それにタスカムの16トラックのオープンリール・レコーダー。これはいい機械なんだけど、うまく調整されていないんだ。だから当てにならないV.U.でレコーディングしなければならなかった。つまり、音が歪まないようにすべてを聞いて、それからレコーディングしたんだ。だから、答えはタスカム、マイク、コンプレッサー、それから神経だ。
Q.
君はなぜそれらのスタジオを選んだのかい?
A.
ドラムは自宅では叩けないし、自宅はほかの楽器を録るには居心地が良い。
Q.
君はそのアルバムのテーマのようなものをいくつかの言葉で言えるかい?
A.
人生・恋・愛。
Q.
完成するには“いつ”から“いつ”までかかったかい?
A.
真夏から今までさ。機材を点検したのがお盆のころだったから。「いつでもどこでも」は今回レコーディングした初めの曲だ。
Q.
そのアルバムの曲はリスナーにとっては新しいとしても、君にとってはどうなのかい?歌は最近の作なのかい?
A.
ほとんどは去年から今年にかけて作った曲で、残りはごく最近の作だ。「明日のために」は〆切の日に録音した出来立てさ。
Q.
そのアルバムで君はどんな楽器を演奏したのかい?
A.
ベース、ドラムス、アコースティック・ギター、リード・ギター、ピアノ、オルガン、グロッケン、打楽器、それに口と喉。
Q.
それらの楽器を演奏した事があるのかい?
A.
うん。いつもならドラムは叩かなかったけれどね。
Q.
君はなぜ自分で全部の楽器を演奏したんだい?
A.
僕は結構上手だと思うからさ。
Q.
これからもずっとひとりでレコードを作るのかい?
A.
わからない。他のみんなとやりたいときにはそうするよ。
Q.
君は自分の仕事に満足しているかい?
A.
うん。
Q.
初プレス盤をオリジナル・メンバーにあげるかい?
A.
行方が分かる人にはね。
Q.
ひとりでレコーディングしたことは君に何を教えたかい?
A.
自分が行うことを決定することは易しい。けれど、自分自身で演奏することはむずかしい。しかし、満足することだよ。
Q.
誰がアートワークをやったのかい?
A.
写真は僕と友人とで撮った。そして、僕がまとめたんだ。
Q.
そのアルバムの制作・宣伝・コーディネーションもひとりでやったというのは本当かい?
A.
すべてひとりさ。
Q.
君は他のメンバーを懐かしくなかったかい?あるいは、ここに江口のベースがあったらなあ、と思う瞬間はなかったかい?
A.
いいや。
Q.
これが非常に好評だったらば、もっとアルバムを作るかい?
A.
たとえヒットしなくても、僕は自分がしたいことをやり続けるさ。やりたいときにはね。
Q.
このアルバムはママレイド ラグの10周年記念かい?それとも新しいキャリアの出発かい?
A.
時が教えてくれるさ。両方だよ。
Q.
ママレイド ラグが君ひとりになったのは、一時的にしろ永久的にしろ、人間関係の不一致かい?それとも、音楽的なものなのかい?
A.
人間関係の相違、ビジネス上の相違、音楽的な相違、しかし、なによりも大きな理由は僕がより理想的なサウンドを作りたかったからさ。一時的か永久的かそんなことは判らない。
Q.
君はファースト・アルバム「MAMALAID RAG」に満足しているかい?
A.
わるくないアルバムだった。この間、図書館で見掛けた。
Q.
君は独立プロダクションを持っているのかい?
A.
アルデンテ・エンタープライズ。
Q.
どんな種類の音楽が、このアルバムを作る上で、君に影響を与えたかい?
A.
シンプルで、本質的なもの。
Q.
君はいま以上に沢山の曲を書くかい?それとも少ないかい?
A.
同じだろうね。曲がレコーディングされるために列を作って待っている。
Q.
君はいまなにを計画しているのかい? 休日? ライヴ? 引退?
A.
ライヴはやる予定さ。でも僕のただひとつの計画は成長すること。