2010年7月末日、ライヴ・アルバムをリリースした後、今度は東京公演で撮っておいたカメラ6台分のヴィデオ素材をライヴ・DVDとしてまとめ上げる作業が待っていた。ただ、映像に関しては専門のエディターの手に委ね、僕のやるべき事というのは基本的にサウンドの部分においてのみだった。ライヴ・アルバムのリミキシングで行った通りに進めれば良かったので、作業は比較的スムーズに進んだ。ただ、CDとは違い、映像に付随する音源であるので、若干音質を明るめ・派手めに仕上げてある。

僕やメンバーへのインタヴュー、さらにはバック・ステージやサウンド・チェックの風景も

収録されているこのDVDに、ヴューアーは新鮮な感覚を持つに違いない。普段はお見せする事の出来ない、こういった映像を僕は何か形にしたいと常々思っていた。

それが、これまでで最も質の高い演奏のライヴ映像とともにお届け出来る事をうれしく思う。

ライヴ・アルバムと同じように、このDVDも出来るだけきちんとした音響装置を用いて、

出来る範囲で大きな音で再生して頂きたい。それによって、そこに居合わせたかのような感覚を味わって頂ければ、僕にとり、この上ない喜びである。


                               2010年11月 田中拡邦