先日、02/16のコンサートの後、久しぶりに風邪をひいた。


マッキントッシュの「テキスト・エディット」で毎回保存してある「風邪進行具合 (Cold) 」の記載によると、

02/19から初期症状が出始め、翌日には全身倦怠で、38.33℃まで熱が出ている。その後、治り始めと同時に咳が出だし、「完治」と記されているのは03/08である。結局、今回は結構長引いてしまって、二週間と少しもかかってしまった。



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もともと僕は、言うまでもないことだけれど(見た目でわかりますね?)、生まれつき体の強い方ではない。

小さな頃からしょっちゅう病院にかかっていて、音楽の仕事を始めてからも風邪をひくことがとても多かった。

なんだってそうさ、と言われればそれまでだけれど、音楽家というものは、健康でなければとてもやっていけるものではない。


昔、ある作家が、

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「大した才能もないのに病気がち、と言うのが最も良くない」

と言っていたが、まさにおっしゃる通りで、制作が立て込んでいる時など大事な時に体を壊したりすると、

「まったく、僕の体はまるで欠陥だらけじゃないか」と何に対してともなく恨んだものだった。


特に僕の場合、作詞作曲に加えて歌も唄うものだから、レコーディング時・ライヴの前に風邪をひくと

全てが「オジャン」である。これには本当に困った。

2001年頃、花粉症からくる声帯炎が慢性化して、ほぼ一年間歌が唄えなかったこともある。この時には、

医者の診断書をレコード会社に提出させられた。要するに、契約を全うできるか、調査されたのである。

それくらい大ごとだった。


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2003年に、マクロビオティクス(玄米菜食)を始めたのは、そういった経緯からである。

まず、健康を得ること。何はともあれ、才能は二の次で良い。豊かに活動できる基盤を作ること。

それが僕にとってそのとき得るべき「第一優先」のものだったのだ。


効果は、ゆっくりと、しかし着実に現れた。その変化に驚いて、さらには感動して、

うっかり「その道に」入っちゃいそうになったくらいである。


まず、風邪をほとんどひかなくなり、花粉症の症状は「問題ない」と言えるほどに後退した。

度々訪ずれていた頭痛は、食べ物が原因(グルタミン酸ナトリウム!)であることがわかり、

コントロールできるようになった。陽気になり、よく話すようになった。

そうして、僕は「健康」を手にした。30代に6枚ものアルバムを制作できたのは、

まさにこのおかげである。そうでなければ、僕の音楽人生は路頭に迷っていたに違いない。


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そういったことを経て、2020年の今では「マクロビアン」、と名乗れるほどの食生活はほとんどしていないけれど

(お肉・お魚も食べるし、甘いものも時折食べます)、人並みの健康は維持して活動できている状態である。


しかし、我々ミュージシャンはみんなそうだろうけれども、日頃の健康管理にはとても気を使っているものである。

マスクは、飛沫を飛ばさない・保湿、と言う効果が主で、外からの感染を防ぐとは考えないので

(上下左右がスカスカの隙間だらけなので当然ですね)、僕はしないけれど(今はコロナ騒ぎですからしますよ)、

帰宅時には手を洗うのはもちろん、持ち出した携帯電話やシガレット・ケース、ライターなどの持ち物はなんかは

すべてアルコールで除菌する(コンサートの時は、持ち帰った、部屋で使う機材も全て)。

その後、服を着替えた後ももう一度手を洗う。


家にいる時もポストの郵便物やなんかも不要物はすぐに処分して、それ以外のものも、テーブルなどには決して置かない。

触った後はもちろん必ず手を洗う。非常時でもないのに、家中のドア・ノブを除菌して回ったりもする。

それに加えて、僕にとっては、体力を明らかに消耗するアルコール飲料もまず飲まない。

代わりに入浴後などは、自家製のレモン水を飲む。

だいたい何日で治るか知るために、冒頭に書いたように「風邪日記」を毎回保存したりもする。


それでも、これだけやっていても、今回のように風邪をひく時にはひく。

人間というものは、本来そのようにできているからである。

風邪はマクロビオティックでは自身の体の「自浄作用」なので、ワルイことでは決してなく、

むしろ必要な「良いこと」であると言われている。人間は風邪をひけなくなると死ぬ、と言う人もいるくらいである。


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幸運にも最近では、風邪をひいてライヴをなんとかやり通さなければいけなかったようなことはないけれど、

今後、いつかはそういう時もあると思う。そうならないように、最大限の努力をしようと思う。


でも、それでもそうなった時は、みなさん、私のコンサートに限らず、温かく見守ってくださいね。

間違ってもSNSなどで、「風邪治して下さいね お大事に〜」なんて嫌味ったらしいことは言わないで下さい

(たまに言う人がいるのだ)。


愉しみにしてくれていたオーディエンスの皆さんに申し訳ない、なんでこんな時に風邪をひくんだろうか、

あの時、無理をしなければよかったのだろうか、などと、

まだ具合が悪い中で誰よりも自責の念が頭に渦巻いているのは、本人、その人なのだから。

「風邪をひくということ」

2020/03/11